アメイジンググレースという有名なゴスペルソングが
ありますが、今回はその由来について書いてみます。
ゴスペルは、黒人の歴史と文化の中で生まれた事は以前
書きましたが、このアメイジンググレースは、ジョン・ニュ
ートンというイギリス人が1772年につくったものです。
ジョンは、敬虔なクリスチャンの母親の下で、幼い時から
聖書を読み聞かされて育ちましたが、その母親は、彼が
7歳のときに亡くなりました。大きくなった彼は船乗りにな
り、やがて奴隷貿易に手を染め、巨万の富を得るように
なったのです。輸送する奴隷に対する扱いは家畜以下で、
多くの奴隷が、輸送中に亡くなったようです。
1748年、奴隷輸送中の船が嵐に遭い、沈没寸前と
なった時、敬虔なクリスチャンの母に育てられたにも拘
わらず、彼は生まれて初めて、心の底から神様に祈
ったのです。
奇跡的に船は難を逃れ、彼は九死に一生を得たのです。
ジョンが22歳の時でした。
この事が有った5月10日を彼は第二の誕生日と決めた
そうです。
その後彼は奴隷貿易をやめ、船を降り、今までの犯し続
けてきた罪を悔い改め、牧師になり、1772年に生まれた
のが『アメイジンググレイス」なのです。
奴隷貿易の罪に対する深い悔恨と、そのような罪深い
自分をも赦し助けてくださった、神様の一方的な愛への
感謝の思いが込められていると言われています。まさに
歌詞に有る様に、「驚くばかりの恵みなりき」なのです。
「ゴスペルを歌う」という事は「神に祈りを捧げる」
事と同じだと言う事が、この歌詞を通して分かる気
がします。
ゴスペルを歌ったり聞いたりするのに、クリスチャ
ンである必要は、必ずしも有りません。しかし、歌詞
の意味をきちんと理解する為に、引用されている聖書
の御言葉を学ぶ必要は有るでしょう。
「主なる神の霊が私を捉えた。私を遣わして貧し
い人に良い知らせを伝えさせる為に。打ち砕かれ
た心を包み、捕らわれ人には自由を、つながれて
いる人には解放を告知させる為に」イザヤ61章1節
この中に「良い知らせ」という御言葉が出て来ます
が、これがゴスペルの語源です。「ゴスペル」それ
は福音であり、全ての人に対する神様からのよき訪
れなのです。 メリークリスマス!
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